ぽちぶろぐ

真田氏、万年筆、灯台など興味あることを徒然に書いてみます。

犬吠ではなく犬伏(薬師堂)

 本日は友人K氏といっしょに、犬吠埼灯台に行って参りました。このことを今日の記事にしようと思っていたのですが、本日、放送された「真田丸」のことをどうしても書きたいので、その感想を。

沼田城跡の観光協会にあった『信之と小松姫』。戦国無双というゲームだそうな。(よく知りませんw)

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 本年の大河ドラマ真田丸」も本日で49回。いよいよ来週が最終回です。

いやー、1年は過ぎるのが早いですねえ・・・。

 「大坂の陣」編が始まってから毎回涙が流れます。年ですなw

真田丸』脚本家の三谷幸喜氏。ちょいちょい笑いを挟むところが現代ドラマなのでしょうが。

 

今までで、いちばんよかったと思ったのは、「犬伏」。三谷幸喜自体が一番書きたかったのも実は「犬伏」ではないか、と思っています。

これは「犬伏の別れ」の舞台になったと言われる、栃木県佐野市新町の薬師堂です。何にもなければうっかり見落としそうですが、これでもか!ってくらい旗が立っています。ちょっと離れた(50mくらい?)ところに駐車場もありますよ。

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ひっそりと建つお堂。こぢんまりしています。

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お堂の中は薬師様が祀られています。古いですが、ご近所の方が掃除などをされるのでしょう。

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立派な案内板がありました。信幸が徳川へ、昌幸と信繁が豊臣側へと話が決まった後、ドラマでは堂内で三人で酒を組み合わすシーンが。三人は談笑していましたが、後の展開を知るものにとってはこれほど涙の止まらないシーンがあったでしょうか。

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で、ここで兄信幸と父昌幸・弟信繁の別れた橋「別れ橋」があったとか。取って付けたような看板がありましたが、ここは道を挟んで薬師堂向かいのお寿司屋さんの駐車場ですw この看板以外、何もありません。川があったのだろうか?

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ボクは真田一族(真田三代)のファンですが、最初のとっかかりはやはり「真田幸村」でした。まあ、入り口というか、真田氏を知るきっかけだったわけです。一族ではダントツの知名度ですからね。その後、資料や真田町、上田訪問してみて段々と広がっていき、昌幸公、そしてその息子である信幸(信之)、信繁(幸村)の三人の関係が非常に心に響きました。戦国時代はどの家でも権力争いや家督争いばかり。もちろんそういう時代だったと思いますが、真田氏は奇跡的に親子や兄弟の絆が感じられる希有な武将でした。特に、信幸・信繁兄弟。三谷幸喜はそこにうまく光を当ててくれたのでした。「犬伏の別れ」として知られる三人の談合は今まであまり脚光の当たらなかった兄・信幸の強さを目の当たりにできた瞬間でした。実は真田一族の中で一番優れて(という言い方はあまりよくないかもしれませんが)いるのはこの真田信幸ではないか、と思います。ある意味、現代の家族的感覚に一番近いというか。「犬伏」回の『どんな手を使ってでもお前を守ってみせる』という台詞にはしびれました。今回の「前夜」でもそうです。これは三谷真田丸の一台詞に過ぎませんが、大筋でボクが感じていた真田一族からそれほど外れてはいないと思います。たぶん、そういう信幸がいなければ、僕自身、ここまで真田一族に惹かれることはなかったのかもしれません。

最後に一言。

「だまれ、小童!!」